【医療者の時間術】激務の臨床の合間で「アウトプット」を出し続ける!3つの鉄則(原文)¶
【医療者の時間術】激務の臨床の合間で「アウトプット」を出し続ける!3つの鉄則 「やりたいことはあるのに、日々の臨床業務に追われて時間がない」 「論文や研究に手をつける体力が、夜には残っていない」 多くの医療従事者の皆さんが、このジレンマと戦っているのではないでしょうか。 先日、けいゆう先生との「時間術」に関するコラボセミナーの募集(3/6)を開始したところ、なんと既に700名を超えるご応募をいただきました。 医師だけでなく、看護師、コメディカルの方々まで…。いかに多くの医療職が「時間の使い方」に切実な悩みを抱えているか、改めて痛感する出来事でした。 拙著『臨床医のためのライフハック』でも時間術には触れましたが、今回はそこからさらに一歩踏み込みます。 「今の私が最も重要だと確信している3つの視点」 多忙な臨床の合間を縫って、論文執筆や書籍出版などの「成果」を出し続けるための、超・実践的なメソッドを共有します。
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「誰にも邪魔されない聖域」を確保する 論文、研究、書籍の執筆。 こうした「無から有を生み出す作業(クリエイティブ・ワーク)」に不可欠なもの、それは「中断されない集中力」です。 PHSが鳴り、チャットが飛び交い、患者さんの急変対応に追われる…。 日中の病院内で深い集中を維持するのは、至難の業です。 だからこそ、1日、あるいは1週間の中に「絶対に誰にも邪魔されない時間(サンクチュアリ)」を見つける必要があります。 私の場合は「早朝」を聖域にしています。 【私のサンクチュアリ】 平日: 早朝 5:00 ~ 7:00 土日: 早朝 ~ 午前中 この時間は、電話もメールも来ません。家族もまだ寝ているか、ゆったり過ごしている時間帯です。 私はこの静寂の中で、最も脳の負荷が高い執筆作業や、重要な書類作成を一気に行います。 逆に、日中は外来や検査に集中し、家族との時間は午後に確保する。メリハリです。 私は「朝型」ですが、もちろん「夜型」の先生もいらっしゃるでしょう。 重要なのは、「いつなら自分は誰にも邪魔されないか?」を把握すること。 そして、その時間をただの休息やネットサーフィンで消費するのではなく、「未来の成果を作るためのタスク」に投資することです。
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隙間時間を「儀式」でハックする 「まとまった時間がどうしても取れない」 そんな時は、「隙間時間」を徹底的にハックします。 私の隙間時間活用法には、2つの絶対ルールがあります。 ① インプットは「耳」と「セット」で行う 私は英語学習などのインプットを、机の上ではやりません。隙間時間だけで完結させます。 通勤中・運転中: Podcastやオーディオブック(1日合計1時間) ジムでの筋トレ中: インターバル中に単語アプリ(1日30分) 「移動する時」「トレッドミルに乗る時」など、行動と学習をセットにすることで、意志の力を使わずに学習を継続できます。
② アウトプットは「ポモドーロ」で強制集中 数分〜数十分の隙間時間で集中作業をする際、最強の武器になるのが「ポモドーロ・テクニック」です。 やり方は簡単。タイマーを「25分」に設定し、その間はメールもSNSも一切見ないこと。 隙間時間はどうしても「これから次の業務だ」という思考のノイズが入りがちです。しかし、タイマーのスタートボタンを押す行為を「集中モードへの切り替え儀式」にすることで、瞬時に深い集中に入ることができます。 「次の予定までの25分、この1ポモドーロだけは論文を読む」 そう決めて、タイマーを回してみてください。驚くほど作業が進みます。
- 巨大なプロジェクトは「因数分解」して倒す これが今回、皆様に一番お伝えしたい「挫折しないための奥義」です。 臨床研究や論文執筆、書籍の出版。 これらは完了までに1年〜2年を要する、長期的かつ巨大なプロジェクトです。「重要だけど緊急ではない」ため、日々の忙しさに忙殺され、最も挫折しやすい仕事でもあります。 私も何度も心が折れかけました。 そこで編み出したのが、「工程の徹底的な分割(因数分解)」です。 例えば「論文執筆」という巨大な敵を、私は以下のように細分化して倒します。 先行研究検索(エビデンスリスト作成) Introduction執筆 Methods執筆 Results本文執筆 表(Table)の作成 Discussion作成 全体の整合性チェック 共著者対応 英文校正 投稿システムへの入力 こうして分解したタスクを、「今持っている持ち時間」にパズルのように当てはめていくのです。 1時間の空き時間がある時 「ChatGPT thinkingを使って先行研究をリサーチし、論文10本分のリストを作ろう」 「解析結果を見て、Table 1の半分だけ埋めよう」 土日の午前中(3時間)がある時 「Discussionの構成を練って、2パラグラフだけ書き上げよう」 10分の隙間時間がある時 「書籍コラムのネタ出しだけやろう」 「論文を書く」と考えると気が重くなりますが、「表を半分埋める」なら今の1時間でできそうですよね? 書籍執筆の際、私は目次一覧を作り、書き終わった項目に色を塗って「よし、終わった!」と自分を褒めるようにしています。 この「小さな達成感」の積み重ねこそが、1年後に大きな成果を生む唯一の方法なのです。
おわりに 医療従事者の仕事は、突発的な出来事の連続です。 だからこそ、時間をコントロールする技術は、自分を守り、キャリアを切り拓くための最強の武器になります。 誰にも邪魔されない「聖域」を持つ 隙間時間を「儀式」化する 巨大なタスクを「因数分解」してねじ込む ぜひ、明日の朝、あるいは今日の次の隙間時間から、この3つを試してみてください。 忙しい日々の中で、皆様が素晴らしい成果を上げられることを心から応援しています!