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評価のためじゃないアウトプットが、私の輪郭をつくった

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概要

アウトプットを、評価や数字を得るためだけの行為ではなく、自分の考え方や届けたい相手を形にする行為として捉え直すスライド。 Hatena Blog、Qiita、技術同人誌、イベントでの対面販売を通して、筆者が「評価されるために書く」から「伝えたいことを書く」へ変化していく過程が語られる。 アウトプットは成果を誇示するだけでなく、自分の輪郭を他者にも自分にも見えるようにするもの、という主張。

本文

資料の対象は、アウトプットの目的が曖昧な人、技術力はあるが公開発信に抵抗があるエンジニア、評価される文章を書くことに疲れている人。 最初に提示されるメッセージは、アウトプットの意味は一つではなく、何を起点に始めるかで変わるということ。

Hatena Blog での発信

筆者は、長く Hatena Blog を書いていた。 6 年ほど続けても、思ったほど人とのつながりや手応えは得られなかった。 書いてはいるが、届いている感覚が薄い。 誰が読んでいるのか、どう受け取られているのかが見えにくい。

この段階のアウトプットは、自分の学びや記録としての意味はあるが、他者との関係を作る感覚にはつながりにくかった。

Qiitaで数字は得たが違和感が残った

次に Qiita で記事を書き、100 likes のような反応を得る。 数字としては分かりやすい評価がある。 しかし、コメントや反応は一方的で、筆者には違和感が残った。

数字が伸びることはうれしい。 しかし、それだけでは「何が誰に届いたのか」は分からない。 評価指標としての likes は見えるが、関係としての手応えは薄い。

この経験から、アウトプットを評価や数字だけで見ることの限界が見えてくる。

技術同人誌が転機になる

転機になったのは技術同人誌。 同人誌は、書いたものをイベントなどで直接届ける。 読者と顔を合わせることがあり、どんな人が興味を持ち、どう受け取ったのかが見えやすい。

ブログや Qiita では、読まれた数や likes は見えるが、読み手の顔は見えにくい。 同人誌では、手に取った人、話しかけてくれた人、感想をくれた人がいる。 これにより、アウトプットが単なる評価対象ではなく、関係を作るものとして感じられるようになる。

評価されるために書くから、伝えたいことを書くへ

筆者の変化は、「評価されそうなものを書く」から「自分が伝えたいことを書く」への移行。 評価されるために書くと、どうしてもプラットフォームの数字、読まれやすいテーマ、受けやすい書き方を意識する。 それ自体が悪いわけではないが、続けるうちに自分の感覚と離れることがある。

伝えたいことを書く場合、起点は自分の関心や経験になる。 誰に何を届けたいのか。 どんな誤解を減らしたいのか。 どんな経験を共有したいのか。 この問いから書くと、アウトプットは自分の輪郭を表すものになる。

実績だけでは意図は伝わらない

資料では、実績だけでは人の意図や思考は伝わりにくいという話も出る。 登壇した、記事を書いた、OSS に貢献した、技術書を出した。 これらは実績として分かりやすいが、その人が何を大事にしているか、どんな考え方で動いているかまでは見えにくい。

継続的なアウトプットによって、結果だけでなく、考え方、迷い、プロセス、関心領域が見える。 それが他者からの印象や評価につながる。 自分でも、自分が何を考えているのかを確認できる。

小さな石を投げる

アウトプットは、大きな成果を出してから行うものではない。 小さな石を投げるように、考えたこと、試したこと、気づいたことを出していく。

反応がないことも情報になる。 どこにも波紋が起きなければ、それはまだ届け方や場所が合っていないのかもしれない。 反応があれば、そこから会話や関係が始まる。

重要なのは、評価される大きな成果だけを待たないこと。 小さく出すことで、自分の関心や届けたい相手がだんだん見えてくる。

プラットフォームを選び、自分を守る

アウトプットは、どこに出すかで読まれ方が変わる。 Qiita、Zenn、note、X、ブログ、同人誌、登壇では、読者層も反応の仕方も違う。

自分に合わない場所で無理に出し続けると、消耗する。 すべてを公開する必要はないし、すべての反応を受け止める必要もない。 自分が守れる範囲で、出したい形を選ぶ。

資料は、アウトプットを推奨しつつも、「出せば何でもよい」ではなく、自分を守ることも含めて考える。

読み替え

この資料は、エンジニアの発信を「転職や評価のためのポートフォリオ」だけに閉じない見方として使える。 もちろん発信は評価につながることがある。 しかし、評価だけを目的にすると、数字や反応に引っ張られやすい。

自分がどんな問題に関心を持っているのか、どんな視点で技術を見ているのか、どんな人に届けたいのか。 それを外に出すことで、自分の輪郭が見える。 他者にも、自分にも。

要点

  • アウトプットの意味は、評価、記録、関係づくり、自己理解など複数ある。
  • likes などの数字は分かりやすいが、届き方や関係性までは見えにくい。
  • 技術同人誌のような対面の場では、読者の顔や反応が見えやすい。
  • 評価されるためだけでなく、伝えたいことを起点に書くと自分の輪郭が出る。
  • 実績だけでは意図や思考は伝わらない。継続的な発信でプロセスが見える。
  • 自分に合うプラットフォームを選び、無理にすべてを公開しない。

タグ

output #writing #career #community #self-understanding